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2021年03月25日

世界ふしぎ発見のMAについて、その2

世界ふしぎ発見のMAについて、その2

さて、立ち上げ作業が終わりました。これで、MA作業に入ることができます。

 

が、2回目にして早速脱線しますが、

時系列的に、重要なことをしなければMA作業に入れないのでその話を!

 

私はフリーランスのミキサーなので、いろいろなスタジオで作業しなければいけません。

初めて行くスタジオで必要なこと(儀式)があります。モニター調整、耳の調整です!

(他所様のスタジオのモニターは調整できませんからね)

 

スタジオに早めに入り、ひたすら自分のリファレンス音源を聴きます。

私はラージスピーカーで作業をしたいので、リファレンス音源を流しながら、MAで大事な帯域の音圧のピークとVUメーターの0VUが一致するようラージスピーカーのモニターレベルを決めます。そうしておけば、メーターを見なくても音量感がわかりますからね。

そして、そのモニターレベルは、ギリギリ低いレベルを目指します。
モニターが大きいと、それだけで音質やミックスに満足してしまい、放送をみてガッカリしてしまう事がないようにするためです。

(ラージスピーカーでその状態を作れない場合は、スモールモニターで作業することを選択することもあります)

 

モニターレベルは、とても大事です!
自分が行く全てのスタジオのモニターレベルは、必ずメモしておきます。

 

ちなみに、私のリファレンス音源は、スティングのCD「The Soul Cages」とマイケルジャクソンの「Billie Jean」「BAD」です。

「The Soul Cages」では、低域と高域の出方と位相感を、「Billie Jean」では、中域の出方とスピード感。

「BAD」は、ヘッドホンのチェックの時に追加で聞きます。

 

「The Soul Cages」をリファレンスに使っている理由は、あの木下モニターの木下さんがリファレンスにしていたからです(単純!)

私が育ったアートプラザというスタジオに、レイオーディオ(木下モニター)のスピーカーを導入した際、木下さんがモニター調整のチェック用に「The Soul Cages」を使っていました。

木下さんの独特なモニター調整、海外のスタジオにレイオーディオを導入した際の話などに、当時、私はすっかり魅了されました。
(ラージスピーカーで作業するということも、少し関係があります)

その後、フリーとなり自宅の作業部屋をセッティングする際に、木下さんの真似をして「The Soul Cages」でモニター調整をしてました。

機材を追加したり、ケーブルを変えたり、少し作業環境が変わっただけでも「The Soul Cages」を聴いていちいち確認をします。

しかし「The Soul Cages」だけだと、中域の出方が見えないと思い「Billie Jean」をリファレンスに追加しました。

 

現在、世界ふしぎ発見のMAは、ほぼ同じスタジオで作業させていただいているので、この儀式をすることはないですが、、、。

 

ということで今回、全く世界ふしぎ発見のMAに関係ない話ですみませんでした。

次回はふしぎ発見ならでは、というか現在、放送中の番組の中で、ふしぎ発見だけなのではないか!というミックスについての話をしようと思います。

 

今回も、ブログを見ていただきありがとうございました。

質問などありましたら、お気軽に当サイト問合せメール

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Mimm 森岡

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