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2020年05月11日

MAの必要性について、その2

今回は、なぜYouTubeの音は一般的に聞きづらいのかについて説明してみます。

 

誰でも気軽にアップロードできるYouTubeですが実は、YouTubeもテレビ番組と同じで、ラウドネス値が決まっています。(決まっている様です)

意外に思われるかもしれませんが、音量の規定としてラウドネス値を採用しているという点では、テレビ番組と同じなんです。

アップロード後、その規定内に収まるよう処理されている様です。

 

ここで、ラウドネス値について、

ラウドネス値とは、凄くざっくりいうと映像全体の平均音量の、値のことです。

なかなかつかみにくいですが、平均音量なのです。

小さな音のシーンや大きな音のシーンなど番組の中で流れがあると思いますが、その平均値のことです。

 

さて、ではなぜ、テレビ番組と全く違って聴こえるのかというと、それは、規定のラウドネス値が違うということが原因の一つだと思われます。

わかりづらくなるので具体的な数字は出しませんが、YouTubeのラウドネス値は、テレビ番組の3倍位大きく設定されている様です。

そのため、テレビで切り替えた時に大きくてびっくりするのです。

 

もちろん、ラウドネスを採用しているということは、規程より大きい映像は、規程範囲内になるよう小さくされてしまいますが、規程より小さいものはそのままになります。(これは、テレビ番組でも同じですが、)

以上のことをふまえると、テレビ番組と同じか、それ以上、ミックスに気をつけないと聞きづらいものになるということです。

使える音声レベルのレンジ(最小レベルから最大レベル)でいえば、極端な話し劇場用のミックスと同じくらい使えるので、、、再生する環境が全く違いますが。

 

またもう一つの原因としては、

(実は、こちらが大きな原因だと思いますが)

現在、YouTube上には、著名なYouTuberのすごく凝った映像で、音楽や効果音をふんだんにつけた、ちょっと見ただけでは、テレビ番組と遜色ない作りの映像がたくさんあります。

しかし、残念なことにミックスに関して最適な処理をされているものをほとんど見ることはできません。

これは想像になってしまうのですが、パソコンの編集アプリで映像の編集作業をして、そのまま音楽や効果音をつけるといった、いわゆるMA作業を、編集アプリ上で行い、パソコンのスピーカーやヘッドホンで最終的なミックスをしているからではないかと思います。

なぜそう感じるかというと、

現場音の声のレベルや音質の処理が未処理に近い、またアタックの強い効果音などが異常に大きく入っていたりなど、効果音の音量の調整ができていない映像が、すごくたくさんあるからです。

実は、短い効果音やピーク成分の多い音の音量感というのは、ミックスする上でかなり難易度高いです。

そのミックスを、パソコンのスピーカーやヘッドホンだけで処理するのは、実はミキサーの立場からみてもかなり経験値を必要とする難作業なんです。

 

YouTubeというのはパソコンでも、テレビでも見る可能性がある、さらにはスマホでイヤホンで聞く人もいるという、かなり特殊な映像コンテンツです。これからは、ミックスに気を使ってもらえれば、より多くの人たちが安心して視聴できるのではないかと思います。

 

ブログを見ていただきありがとうございました。

YouTubeを楽しく視聴している方には、必要のない内容ですが、ミキサーとしてこういうところを改善すればより多くの方がストレスなく見ることができるのではないかと思い、今回かいてみました。

MAなど音響に関して馴染みのない方に少しでも伝わる様に、書いているつもりなのですが、今回は少しまわりくどくなって逆に伝わりづらくなっているかもしれません、すみません。

 

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