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2020年05月08日

MAの必要性について、その1

現在、テレビ番組、ブルーレイ(DVD)、YouTube、WEBサイト動画などの映像コンテンツには、様々な音声レベル規定があるをご存知でしょうか?

 

規定というと、難しくなりますが、例えばテレビで番組を観ていた後、YouTubeに切り替えた時に、異常に大きくてビックリする。またブルーレイで映画などを観ると台詞が小さくて聞こえないので大きくすると、爆発音などが異常に大きくなってしまうなどという様な音声レベルの違いを感じることがあるのではないでしょうか。

 

なぜそういうことが起きるのか、

それはどの媒体で使う(流れる)かによって、映像の全体のレベルや音質をかえてミックスしているからなんです。

 

 

では、テレビ番組を例に、MAで何を考慮してミックスしているか、ご説明します。

 

現在のテレビは薄型になって、スピーカーの存在すら分からなくなっています。

そんな小さなスピーカーでは、低音から高音までフラットですべてが聴こえる音を出すのは難しいです。

また家庭内には、エアコンの音や、外の車の通行音など雑音が結構あります。

雑音があるということは、小さな音が聞こえにくくなるということです。

 

テレビ番組のミックスは、小さくしすぎない様、すべてが聴こえるミックスを目指します。

では、大きくすればいいのかというと、現在の番組(テレビCMも含めて)は、ラウドネス値の基準があり最大音量が決まっています。そのラウドネス値を超えるものは、納品できません。

 

番組のミックスというのは、小さくなりすぎない様に、そしてラウドネス値の範囲内に収まる様にするということです。

 

番組というものは、前後に同じ条件でミックスされたものが絶対に存在します。

そのため、MAミキサーは、自分の手掛けた番組が、前後のものと違和感なく見ることができ、かつ、番組の内容がより伝わりやすくするために、各素材の音質やレベルなどを調整し、ミックスすることを心がけるのです。

 

そこが、、、難しいんですよねー。

 

ブログを見ていただきありがとうございました。

今後、少しづつMAや音響について、書かせていただけたらと思っています。

 

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