世界ふしぎ発見のMAについて、その2
世界ふしぎ発見のMAについて、その2
さて、立ち上げ作業が終わりました。これで、MA作業に入ることができます。
が、2回目にして早速脱線しますが、
時系列的に、重要なことをしなければMA作業に入れないのでその話を!
私はフリーランスのミキサーなので、いろいろなスタジオで作業しなければいけません。
初めて行くスタジオで必要なこと(儀式)があります。モニター調整、耳の調整です!
(他所様のスタジオのモニターは調整できませんからね)
スタジオに早めに入り、ひたすら自分のリファレンス音源を聴きます。
私はラージスピーカーで作業をしたいので、リファレンス音源を流しながら、MAで大事な帯域の音圧のピークとVUメーターの0VUが一致するようラージスピーカーのモニターレベルを決めます。そうしておけば、メーターを見なくても音量感がわかりますからね。
そして、そのモニターレベルは、ギリギリ低いレベルを目指します。
モニターが大きいと、それだけで音質やミックスに満足してしまい、放送をみてガッカリしてしまう事がないようにするためです。
(ラージスピーカーでその状態を作れない場合は、スモールモニターで作業することを選択することもあります)
モニターレベルは、とても大事です!
自分が行く全てのスタジオのモニターレベルは、必ずメモしておきます。
ちなみに、私のリファレンス音源は、スティングのCD「The Soul Cages」とマイケルジャクソンの「Billie Jean」「BAD」です。
「The Soul Cages」では、低域と高域の出方と位相感を、「Billie Jean」では、中域の出方とスピード感。
「BAD」は、ヘッドホンのチェックの時に追加で聞きます。
「The Soul Cages」をリファレンスに使っている理由は、あの木下モニターの木下さんがリファレンスにしていたからです(単純!)
私が育ったアートプラザというスタジオに、レイオーディオ(木下モニター)のスピーカーを導入した際、木下さんがモニター調整のチェック用に「The Soul Cages」を使っていました。
木下さんの独特なモニター調整、海外のスタジオにレイオーディオを導入した際の話などに、当時、私はすっかり魅了されました。
(ラージスピーカーで作業するということも、少し関係があります)
その後、フリーとなり自宅の作業部屋をセッティングする際に、木下さんの真似をして「The Soul Cages」でモニター調整をしてました。
機材を追加したり、ケーブルを変えたり、少し作業環境が変わっただけでも「The Soul Cages」を聴いていちいち確認をします。
しかし「The Soul Cages」だけだと、中域の出方が見えないと思い「Billie Jean」をリファレンスに追加しました。
現在、世界ふしぎ発見のMAは、ほぼ同じスタジオで作業させていただいているので、この儀式をすることはないですが、、、。
ということで今回、全く世界ふしぎ発見のMAに関係ない話ですみませんでした。
次回はふしぎ発見ならでは、というか現在、放送中の番組の中で、ふしぎ発見だけなのではないか!というミックスについての話をしようと思います。
今回も、ブログを見ていただきありがとうございました。
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Mimm 森岡